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薬剤師の独り言〜熱中症〜

生命の危険もある「熱中症」とは

高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。

熱中症の発生状況

1968年から2009年までの42年間で、男女別年齢階級別に示すと、男性では0~4歳、15~19歳、55~59歳および80歳を中心とするピークが見られます。 一方、女性では0~4歳および80~84歳を中心とするピークが見られます。 男性の15~19歳はスポーツ場面、30~59歳は労働場面での発生が考えられます。 65歳以上は日常生活での発生が多いと考えられます。また、65歳以上の発生数が熱中症の死亡総数に占める割合は、1995年は54%でしたが、2008年は72%、2009年は68%におよび、近年増加傾向にあります。

熱中症にならないために

①体調を整える
睡眠不足や風邪気味など、体調の悪い時は暑い日中の外出や運動は控えましよう。

②服装に注意
通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶりましょう。

③こまめに水分補給
「のどが渇いた」と感じた時には、すでにかなりの水分不足になっていることが多いものです。定期的に少しずつ水分を補給しましょう。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考えると、スポーツドリンクなどを飲むのがお勧めです。

高齢な方の注意点

室内にいる場合でも、熱中症になることがあります。高齢の方は温度に対する感覚が弱くなるために、暑さや体内の水分不足を自覚しにくいこと、体の熱を放散しにくいことから、のどが渇かなくても水分補給したり、扇風機やクーラーを使って温度調整することが大切です。熱中症の予防や重症化の防止のためには 周囲の方々が協力して、独り暮らしの高齢の方を注意深く見守るなど、周りの方々も気にとめていただくことが重要です。

小さなお子さんの注意点

室内にいる場合でも、熱中症になることがあります。高齢の方は温度に対する感覚が弱くなるために、暑さや体内の水分不足を自覚しにくいこと、体の熱を放散しにくいことから、のどが渇かなくても水分補給したり、扇風機やクーラーを使って温度調整することが大切です。熱中症の予防や重症化の防止のためには 周囲の方々が協力して、独り暮らしの高齢の方を注意深く見守るなど、周りの方々も気にとめていただくことが重要です。

熱中症の分類と対処方法

重症度 症状 対応
Ⅰ度
  • ・めまい、立ちくらみがある
  • ・筋肉のこむら返りがある(痛い)
  • ・汗が拭いても拭いても出てくる
  • ・涼しい場所に移し安静にして身体を冷やしましょう
  • ・水分・塩分を補給しましょう
Ⅱ度
  • ・頭がガンガンする(頭痛)
  • ・吐き気がする・吐く
  • ・身体がだるい(倦怠感)/li>
  • ・Ⅰ度の対応に加え、必ず誰かが付き添うようにしましょう
  • ・症状が改善しなければすぐに病院へ運びましょう
Ⅲ度
  • ・意識がない
  • ・身体がひきつける(痙攣)
  • ・呼びかけに対して返事がおかしい
  • ・真直ぐに歩けない・走れない
  • ・体温が高い
  • ・Ⅰ度Ⅱ度の対応をしながら、すぐに救急隊を要請しましょう

熱中症になってしまったら

  • ①涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動し、衣類をゆるめて安静に寝かせる。
  • ②氷や冷たい水でぬらしたタオルを脇の下・太ももの付け根などに当てて体を冷やす。
  • ③氷や冷たい水がない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やす。
  • ④水分を少しずつ何回にも分けて補給する。
  • ⑤このとき、水分だけでなく、汗によって失われた塩分も補給する必要があります。

回復後も、しばらくは静かに過ごしましょう

熱中症になった後は、病院を受診して大事をとるとともに、しばらくの間は体をいたわる生活をする必要も時としてあります。くれぐれも「もう大丈夫」とばかりに、翌日からまた活発に活動をはじめる、なんて無謀なことをしないようにしてください。

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